日本アイ・ビー・エム(以下、日本IBM)は3月2日、リコーの企業向けソリューションの開発・マーケティングを行うビジネスディベロップメントセンターが、クラウド型企業向けコラボレーション・サービス「IBM SmarterCloud for Social Business(以下、SCSB)」を活用し、業務の効率化への取り組みを開始したことを発表した。SCSBは、2012年2月29日をもって「IBM LotusLive」が名称を変更したもの。

SCSBは日本IBMがパブリッククラウドで提供する企業向けコラボレーション・サービス群で、電子メール、コラボレーション、Web画面共有の3サービスを国内外のデータセンタから提供している。

「IBM SmarterCloud for Social Business」による共同作業イメージ

昨年10月より、ビジネスディベロップメントセンターの全社員、世界各地でビジネスソリューションを開発・提供する同社社員の一部がSCSBを試験的に活用している。

具体的には、新商品の企画において、国内外の販売会社から市場のニーズを集めたり、各地域に即した適正価格や商品名の検討を行うにあたり、物理的に異なる場所で勤務するユーザーがSCSBで提供される「フォーラム」や「オンライン会議」を活用している。これにより、従来から活用している電話やメールでのコミュニケーションに加え、SCSB上で関係部門が一堂に会して情報提供を行うことで、新商品の企画から販売準備までの合計時間を約20%削減し、市場への新商品投入のスピードを向上した。

また、SCSBのファイル共有とオンライン会議の併用により効率的に作業や議論を進められるため、会議関連の総時間が半減したほか、文書に記載された業務プロセスをSCSB上で実現してプロセスの自動化を行うことで、業務の引継ぎやグローバルでの業務の共有が容易になったという。