NECとデジタルセンドは24日、雑誌広告オンライン送稿サービスの提供を開始した。これは、雑誌広告デジタル送稿推進協議会が規定したJ-PDFフォーマット準拠の原稿を、インターネットを利用したセキュアなネットワークを通じて送稿するためのもの。デジタルセンドは、新聞社、通信社、広告会社計118社によって設立された会社。

同サービスでは、これまで各社から個別に提供されていたプリフライトチェックとファイル送信サービスを、統合サービスメニューとして提供。システム構築にはNECのクラウドサービス基盤「RIACUBE(リアキューブ)」を活用し、高信頼性・高セキュリティを実現すると共に、システム拡張や大規模運用にも柔軟に対応する。RIACUBEは、ハードウェア、OS、ミドルウェア等のIT基盤を標準化・共通化し、運用保守まで提供する汎用のIT基盤サービス(IaaS、PaaSに相当)。

RIACUBE(リアキューブ)」

従来の仕様書・出力見本の手渡しやMO・CD等の媒体による送稿をペーパーレス送稿に切り替えることで、業務フロー改善や、高セキュリティな環境での原稿取得、媒体情報の一元管理などが可能になる。また、広告送稿業務に関わる関係各社の担当者が、広告原稿の閲覧だけでなく情報の修正もできるため、掲載事故のリスクを低減することが可能だとしている。

同サービスは広告の電子送稿事業のために設立されたデジタルセンドが提供し、システムインテグレーションとテクニカルサポートはNECが提供する。