Vim is a highly configurable text editor

多機能エディタ「Vim」がiOSへ移植された。移植されたバージョンは7.3.315。App Storeからインストール可能。iPadやiPhone、またはiTunesからApp StoreにてVimで検索すると表示される。インストール後は通常のVimと同じように操作できる。ただし、iOSという限定的な環境下での動作となるため、次のような違いや制約がある。

  • ESCキーのかわりに「\」キー(バックスラッシュキー)を使う
  • タップがマウスクリックに対応
  • ドラッグが範囲選択に対応
  • 2本指がページスクロールに対応
  • 保存可能領域は$HOME以下のみ
  • 外部ファイルを指定して実行することはできない

iPadで動作するVim

「:help ios」でiOSに関連した内容をチェックできる

ls.cファイルを同期で読み込み、シンタックスハイライトを有効にした場合

縦方向に2分割してソースコードを閲覧した場合。それぞれ2本指でスクロールできるほか、境界線もドラッグで移動可能

iPhone 4Sで動作しているVim

ディレクトリをオープンすればツリー構造もチェックできる

制限はあるものの基本的にはVimとして利用できる

「:help ios」で、iOS版Vimに関する注意事項などをチェックできる。キーボード入力が物理キーボードと比較して扱いにくいため、iPadやiPhoneのVimでPCと同じ速度の入力を実現するのは困難な面があるが、シンタックスハイライト、画面分割、Vimスクリプト、マクロなど便利な機能はそのまま利用可能で、ソースコードや文書の閲覧環境、ちょっとした編集環境として活用できるだろう。保存したファイルはiTunes経由でPCとの同期が可能。