富士通は1月17日、河合塾の大学合格可能性判定システムの基盤を、富士通のパブリック型クラウドサービス「FGCP/S5」を活用して刷新したと発表した。同システムは、大学入試センター試験後に受験生が入力した自己採点結果に基づき合格可能性の判定を行うもので、河合塾はシステムを活用し、2012年1月18日より合格可能性判定サービスの提供を開始する。

河合塾の「大学合格可能性判定システム」の概要

例年、河合塾は、大学合格可能性判定システムによる受験生向けの合格可能性判定サービスをセンター試験の3日後から3月末日まで提供している。同システムは、期間限定で稼働し、リリースから1週間にアクセスが集中するため、サービス提供の時期に合わせて、レンタルサーバ30台を名古屋市内のデータセンタと東京都内の拠点に設置してシステム環境を構築し、サービス提供終了後はシステムを退避してレンタルサーバを返却するという運用を行っていた。

パブリック型クラウドサービス「FGCP/S5」の運用イメージ

今回、パブリッククラウドを選択したことにより、構想から1ヵ月でシステム基盤刷新が可能となり、スピーディに業務効率の改善が行われたという。