IDCは15日、国内の製品サポートサービス市場の製品セグメント別予測を発表した。ハードウェアサポート市場は今後縮小し、2010~2015年までの平均成長率がマイナス5.0%と予測されるのに対し、ソフトウェアサポート市場は拡大傾向にあり、同平均成長率は1.5%になると予測。クラウドサービスの利用拡大により、国内製品サポートサービス市場の中心となる製品セグメントが変化していくと指摘した。
2010年はハードウェアサポート市場とソフトウェアサポート市場がそれぞれ4,447億円と同規模であったが、クラウドサービスの利用拡大で対象となる製品の台数が大きく減少することにより、ハードウェアサポート市場では特にメインフレームサーバー/その他のサーバーやRISC/IA64サーバーセグメントにおいて、2010~15年の年平均成長率がマイナス10%と大幅に縮小。
一方、ソフトウェアサービス市場もクラウド利用拡大の影響は受けるものの、OSや仮想化ソフトウェアが含まれるシステムインフラストラクチャや、ミドルウェアが含まれるアプリケーション開発/デプロイメントのサポート市場では、仮想化やOSSのサポート需要のため2010~15年の年平均成長率は1%台後半~2%台になると予測されている。
同社では、今後は、低価格・台数が多い・設置/利用場所が分散した製品に向けたサポートや、オンプレミスとクラウドが混在したシステムのサポートへとニーズが変化すると分析している。