日本オラクルは11月9日、オラクル製品群の管理と、エンタープライズ・クラウドの導入から運用までのライフサイクル管理全体を組み合わせるIT統合管理ソリューション「Oracle Enterprise Manager 12c」の国内提供を2011年12月6日より開始すると発表した。

Oracle Enterprise Managerは、ビジネスニーズに合わせたIT管理アプローチをベースにした統合運用管理ソフトウェアで、この製品により、IT部門は、従来型のデータセンター、仮想化およびクラウド・コンピューティング環境の効率と性能を向上させながら、コストを削減し、またシンプルな運用を実現することができる。

新版では、システムの管理を新しいコンソール「Oracle Enterprise Manager Cloud Control」に一元的にまとめ、クラウドのライフサイクル全体を独自に管理する機能が実装された。具体的な機能としては、統合・キャパシティプランニング、セルフサービス、テスト、監視、測定、チャージバックなどが挙げられている。

さらに、同製品のクラウド機能を「Oracle VM 3.0」、「Oracle Virtual Assembly Builder」と統合することも可能。「Oracle VM 3.0」では管理者による、VM、リソース・プール、リソース・ゾーンを組み込んだクラウド環境の自動的な計画およびプロビジョニングが可能で、「Oracle Virtual Assembly Builder」ではアプリケーション開発者による、セルフサービス利用者のための複雑なマルチティア・アプリケーションのモデル化とパッケージングを支援するという。x86およびSPARCアーキテクチャにおいて物理的環境と仮想環境にわたるクラウド管理を網羅する点も特徴の1つ。