The World Wide Web Consortium

HTML/DOMレベルでフルスクリーンに対応する取り組みが再び活発になりつつある。現在のドラフトは「W3C - Fullscreen Draft」としてまとまっている。iPadなどタブレットデバイスの普及で、ユーザのフルスクリーンに対する認識は変化しつつある。Mac OS X Lionが積極的にフルスクリーンを活用するように変わったり、Windows 8も同様の対応を見せるなど、フルスクリーンはUIにおける新しい潮流のひとつになりつつある。

現在のところ、ドラフトに記載されてるインタフェースは次のとおり。まずElementに対して次のAPIが検討されている。特定の条件を満たしていればフルスクリーンへ移行する。

  • requestFullscreen() - フルスクリーンモードへの移行

Documentに対しては次のAPIが検討されている。

  • exitFullscreen() - フルスクリーンモードを終了
  • fullscreenEnabled - フルスクリーンモードであるかどうかの論理値
  • fullscreenElement - フルスクリーンになっている要素

セレクタでは「:fullscreen」と「:fullscreen-ancestor」の2つの擬似クラスが検討されている。Webブラウザで動作するWebアプリケーションとネイティブアプリケーションはその差異を小さくし続けている。HTML/DOMにおけるフルスクリーン対応の取り組みも、こうした流れのひとつと言える。