エーキューブは、高解像度での画面転送やデュアルディスプレイ出力にも対応するシンクライアント端末向け高性能グラフィックスアクセラレータ「ATI FirePro RG220」(以下、RG220)を提供している。本稿では、このグラフィックスアクセラレータの特徴をお伝えしよう。

RG220は512MBのビデオメモリを実装しているほか、OpenGL 2.1やDirectX 10.1に対応。最大で1920×1200dpi(WUXGA)の高解像度デュアルディスプレイ出力に対応する。

RG220にはファンタイプ(ATI FirePro RG220A)とヒートシンクタイプ(ATI FirePro RG220)の2種類が用意されており、要件に応じて選べるようになっている

また、RG220は「VMware View 4」にも採用されている画面転送プロトコルPCoIP(PC over IP)対応チップも搭載。汎用性の高いVMwareの仮想デスクトップ環境にも接続可能だ。ホスト側にデータを一元管理する仕組みとなるため、情報漏えい対策としても有効となる。

RG220にはUSBポートが搭載されているので、双方のPCでマウスやキーボードを使って操作できる。対応OSはWindows XP/Vista/7(いずれも64ビット版にも対応)のほか、Linuxにも一部対応している。つまり、このボードをPCに組み込むだけで容易にリモート環境を構築できるというわけだ(VPNのネットワーク環境が必要)。

一般的にシンクライアントソリューションは、定型業務やオフィス業務向けに導入されるケースが多いが、PCoIPプロトコルをサポートしているRG220なら、ホスト側、リモート側において、ほぼロスレスなデータ送信が可能だ。そのため、3Dグラフィックスを多用するCADやCG用途、動画編集、遠隔医療の現場などでの利用にも対応する。

RG220にはギガビットイーサネットに対応したネットワークポート(RJ45コネクタ)が2つ備わっており、2枚のカードをカスケード接続することで、最大で同時に4台のモニタに高解像度で画面出力を行うことができる。

2画面構成の場合の接続イメージ

ATI FirePro RG220の各パーツ名称図

エーキューブは7月から、このRG220と「ポータル」と呼ばれるシンクライアント端末のセット販売を行っている。この「ポータル」には、2台のディスプレイ出力に対応する「FirePro RPD200」(以下、RPD200)と4台のディスプレイ出力に対応する「DXR4-iP」が用意されている。

シンクライアント端末(ポータル)「FirePro RPD200」(2台のディスプレイ出力に対応)

シンクライアント端末(ポータル)「DXR4-iP」

ボード(RG220/RG220A)単体での価格は11万1100円。ボードとポータル(RPD200)のセット価格は18万7500円(いずれも参考販売価格。税込)となっている。

なお、RG220の詳細についてはYouTubeで動画が公開されているのでご参照いただきたい。