Safariが支配的なシェア - 8月ブラウザシェア(モバイル版)

Net Applicationsから2011年8月のモバイル/タブレットブラウザシェアが発表された。今月から報告されるカテゴリが2つに別けられた。7月まではモバイル/タブレットブラウザもデスクトップブラウザ同じカテゴリで報告されていたが、8月からは「モバイル/タブレット」と「デスクトップ」という2つのカテゴリにわけて報告されている。

すべてのデバイスをまとめて扱う従来の方法では、特にモバイル/タブレットデバイスにおけるブラウザのシェアや推移が把握しにくいところがあり、これを改善するためだと説明されている。8月におけるデスクトップブラウザのシェアは93.2%。これに対しモバイル/タブレットは6.4%となっている。モバイル/タブレットのブラウザは成長も著しく、今後も大きな成長が期待できる。

2011年8月のモバイル/タブレットブラウザのシェアは次のとおり。

順位	ブラウザ	シェア	推移	備考
1	Safari	52.99%	↑	成長傾向
2	Opera Mini	20.77%	↓	減少傾向
3	Android Browser	15.73%	↑	成長傾向
4	Symbian	5.83%	↓	減少傾向
5	BlackBerry	2.90%	↑	わずかに成長傾向
6	Opera Mobile	0.58%	↓	減少傾向

モバイル/タブレットにおいてはSafariが過半数を占め、大きな存在感を持っていることがわかる。これにOpera MiniとAndroid Browserが続いている。シェアの割合はデスクトップブラウザにおけるIE、Firefox、Chromeの関係とよく似ている。バージョン別に見ると次のとおり。

順位	バージョン別ブラウザ	シェア	推移	備考
1	Safari 5.0	46.15%	↑	成長傾向
2	Android Browser 4.0	15.15%	↑	成長傾向
3	Opera Mini 4.2	6.68%	↓	減少傾向
4	Safari 4.0	6.53%	↓	減少傾向
5	Symbian	5.83%	↓	減少傾向
6	Opera Mini 4.1	5.82%	↓	減少傾向
7	Opera Mini 5.1	3.70%	↓	減少傾向
8	BlackBerry	2.90%	↑	わずかに成長傾向
9	Opera Mini 4.3	1.53%
10	Opera Mini 6.2	1.08%
11	Opera Mini 6.1	1.03%

Safari 5.0がほぼ半数を占めており、単体のブラウザとして強い存在感を持っていることがわかる。Opera Miniは全体では第2位のシェアを確保しているが、実際には多くのバージョンに分散して存在していることがわかる。バージョンやデバイスが分断しやすいモバイル/タブレットにおいて、デバイスとソフトウェアを統合して提供しているAppleのiPhoneやiPadがシェアの上で見ると強い存在感を示している。