富士通は8月8日、解析シミュレーションのクラウドサービス「TCクラウド」を今秋より提供開始すると発表した。TCクラウドは、「解析プラットフォーム・サービス」「解析アプリケーション・サービス」「解析ヘルプデスク」の3つのサービスで構成されている。
主なターゲットは製造業とされており、同サービスを利用することによって自社に計算機を設置することなく変動する解析需要に応じた計算資源の増減を迅速に行うことができるようになるほか、計算資源への投資最適化も期待できるという。
「解析アプリケーション・サービス」では、定額制ライセンスに加えて従量制ライセンスでの利用も可能となっており、利用コストの最適化が可能となる。
なお同サービスを先行導入しているニコンは、「解析シミュレーション業務における夏場の電力供給不足への対策として同サービスを利用し、本来の目的のみならず、短期間での業務開始やメンテナンスが不要なこと、計算資源のチューニングによる高速解析などのメリットがあった」というコメントを公表している。