セーラー万年筆は8月5日、震災後の需要により全国的に品薄が続いている「個人向け外部被ばく線量計」(本体重量39g)を8月上旬から2万9,900円で発売することを発表した。

個人向け外部被ばく線量計「PDM-122 マイ・ドーズ・ミニ」

同社は、医療機器・医学用線量計の専門メーカーである日立アロカメディカルと、日立アロカ製の病院・医師・放射線技師・看護師向けの個人向け線量計「PDM-122 マイ・ドーズ・ミニ」(国産製品)を、一般ユーザー向けに販売することで合意した。

同製品は、人体が外部から被曝するガンマ線のみを計測し、個人の外部被ばく量を、時間当たり数値と積算数値で確認することが可能。小数点以下が表示されないため、放射線に詳しくないユーザーが自然界の放射線と混同しやすい微小な線量値に惑わされてパニックになることが回避できる。

セーラーは、ユーザー登録した人に向けて、放射線の知識や線量計の使い方、ユーザーと一体となったネット上での線量計マップなどを構築する計画。さらに、線量計は毎年1回の校正が必要なため、安価で長期間校正サービスが受けられる特約サービスの提供なども予定している。