栗本鐵工所は8月2日、富士通のクラウド基盤を利用して、栗本鐵工所の主力製品である鍛造用機械プレス「C2Fシリーズ」を遠隔で保守する「クリモト遠隔保守サービス」を開始したと発表した。富士通のクラウド基盤の活用により、同サービスの構築・検証を3ヵ月で完了した。

同サービスは、富士通のクラウド基盤「FENICSII M2Mサービス」を利用し、客先に設置された鍛造用機械プレス「C2Fシリーズ」の保守情報をオンデマンドで取得する仕組みと、既存の栗本鐵工所の保守支援システムとを連携させたもの。

同サービスを導入することで、国内・海外の鍛造用機械プレス「C2Fシリーズ」がトラブル発生時にも、迅速な復旧や手厚いサポートを受けることができるようになるほか、機械停止時間の最小化、ノウハウ共有、原因調査を目的とした専門技術員派遣に必要な費用の削減が可能になる。

今後、栗本鐵工所は、同サービスの対象となる製品・用途・地域などを拡大し、設備稼働の情報に基づいた製品開発や予防保全に関する提案を行っていくことで、顧客の製造ラインが海外でも効率よく安定稼働できるよう取り組み、中国・インドなど海外での拡販を目指す。

「クリモト遠隔保守サービス」のシステム構成・利用イメージ