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Mozillaは7月12日(米国時間)、Firefox 5およびFirefox 3.6の最新版となる「Firefox 5.0.1」および「Firefox 3.6.19」を公開した。Mac OS X Lionにおける不具合に対応するもので、このアップデート版はMac OS Xに対してのみ提供される。WindowsおよびLinuxを使っているユーザはこのアップデートを実施する必要はなく、アップデートそのものも提供されない。

まもなく提供が開始されるとみられるMac OS Xの最新版「Mac OS X Lion」でFirefox 5および3.6を動作させると確実にクラッシュする問題があったという。「Firefox 5 minor update for Mac coming soon」における説明によれば、フォントをダウンロードして表示するタイプのページをレンダリングするとクラッシュすることが確認されていたという。Mozillaはこの問題をAppleに報告したものの対応される様子がないため、Firefox 5側の実装を変更することを決定。Lionで実行されている場合に、従来のAPIではなく新しい別のAPIを使うことでクラッシュが発生しないようにしたという。

Firefox 3.6では同様の方法で問題を回避することができないため、Lionではフォントをダウンロードしてレンダリングする処理そのものが無効化されるという。また、もしLionでFirefox 3.6を使っている場合にスクロールバーのレンダリングに異常が発生するようであればFirefox 5へアップグレードをして欲しいという説明もある。

今回のアップグレードでは安全策として、Mac OS X Snow Leopardで動作する場合には、新しいAPIではなく、従来のAPIでレンダリングするとしている。ただし、以降のFirefox (これはFirefox 6とこれ以降のバージョンを指しているものとみられる)では、Snow Leopardにおいても新しいAPIを利用するように処理を変更すると説明がある。

また最近のアップグレードの影響で、Mac OS X TigerにおいてFirefoxでJavaプラグインが動作しなくなるという問題が発生したとし、Firefox 5.0.1にはこれに対する修正も含まれているという。