積水化学 住宅カンパニーは7月7日、家庭用蓄電池の本格採用に向けた「蓄電池付ソーラー住宅」の実証実験をスタートさせると発表した。同実験は、セキスイハイムの実邸で1年半にわたり行われる。

同実験は、太陽光発電システムが付いている住宅に同社のホームエネルギーマネジメントシステム(以下、HEMS)「スマートハイム・ナビ」を導入し、家庭用蓄電池と接続することで、蓄電池に電力がどれだけ貯蓄され、何にどの程度使用されているかを可視化するもの。

加えて、家庭内の需要が最も高くなる時間帯にどれだけ電力使用を抑えることができるかというピークカット効果、自給自足の手法も検証する。

家庭内の需要が最も高くなる時間帯は、夏場は午後1時から2時といった具合に、太陽光発電システムの発電量が最も高い。電力量に余裕がある深夜に蓄電池に貯められた電力でこの時間帯の電力使用を補うことができれば、より高い経済効果や太陽光発電システムによって発電した電力を還元(売電)することによる電力の有効活用が期待される。

「スマートハイム・ナビ」+蓄電池付ソーラー住宅の概念図