日本ネットワークセキュリティ協会は7月1日、「2010年 情報セキュリティインシデントに関する調査報告書」および「在宅勤務における情報セキュリティ対策ガイドブック」を公開したことを発表した。同協会のWebサイトにてだれでも入手できる。

これらのうち、「2010年 情報セキュリティインシデントに関する調査報告書」はセキュリティ被害調査ワーキンググループによってまとめられた個人情報漏えい事件/事故の調査分析レポート。2010年には、国内の個人情報漏えい事件/事故が1679件あり、想定損害賠償金額1215億7600万円、漏えい人数557万9316人に及んだことなどが記載されているほか、その原因なども詳しく紹介されている。

2010年 情報セキュリティインシデントに関する調査報告書

一方、「在宅勤務における情報セキュリティ対策ガイドブック」は、在宅勤務における情報セキュリティ対策検討ワーキンググループがまとめたガイドブック。東京電力および東北電力管内における電力使用量制限を受け、在宅勤務のニーズが高まっていることから、その安全運用を支援すべく、同ワーキンググループが発足し、今回のガイドブック発行に至っている。

内容は、在宅勤務の実現形態をいくつか紹介したうえで、その導入検討ポイントを解説。さらに、PCなどを自宅に持ち出して業務を行う場合と、それらを持ち出さずに業務を行う場合の2パターンに分け、それぞれのセキュリティ上の注意点を説明しているほか、自宅から職場とコミュニケーションをとる方法などについても詳しく紹介している。

在宅勤務における情報セキュリティ対策ガイドブック

ドキュメントはいずれもPDF。「2010年 情報セキュリティインシデントに関する調査報告書」は本編55ページ、付録48ページ。「在宅勤務における情報セキュリティ対策ガイドブックは98ページ。