ブラウザにおいて3Dレンダリングを可能にする技術としてWebGLがデファクトスタンダートの位置を獲得しつつあり、すでにすべてのメジャーブラウザが対応を進めている。WebGLやグラフィックドライバなどに脆弱性が指摘されるなど紆余曲折はあるが、WebGLをベースに進めるということは揺るぎそうにない。

WebGLに対応したコンテンツを制作する場合の問題は、WebGLに対応していないブラウザにおけるレンダリングをどうするかにあるが、この問題を解決してくれそうなプロジェクトが登場した。JebGLだ。なんとIE6を含めIE9、IE8、IE7にも対応しており、対応させるためのコードも1行書き換えるだけでよい。移行期における対処技術として参考になる。

JebGLのブラウザ対応のポイントはJavaアプレットを使う点にある。WebGLに対応していないブラウザで実行されていることを検出すると、WebGL部分をJavaアプレットを使ったレンダリングへ変更。Javaアプレット側でWebGLを解釈してレンダリングを実施する仕組みになっている。まだ開発段階のプロダクトだが、WebGLを採用するにあたってリーズナブで魅力的なソリューションといえる。