大日本印刷とDNPアイディーシステムは、、IC運転免許証のICのデータを読み取り、そのカードの真贋判定を行うシステム「本人確認用運転免許証読取システム」の販売を開始した。主に住民基本台帳カード交付時の不正使用防止対策用として自治体向けに販売される。本体の価格は298,000円で、PCと接続して利用するためのシステム化用ソフトが14,800円。

運転免許証読取機

本人確認用運転免許証読取システム

自治体では、住民基本台帳カードの交付申請時に偽造した運転免許証などを使用して、住民基本台帳カードを不正に取得するケースが発生しており、総務省から各自治体に対し、住民基本台帳カードを交付する際の本人確認の徹底が通知されている。

システムは、読取機に運転免許証を挿入すると、運転免許証にICが搭載されているかどうかを自動的に判別する。専用アプリケーションソフトの使用により、暗証番号を入力することで、ICチップに記録された情報をパソコン画面に表示でき、運転免許証の券面情報と記録情報の照合が行えるという。また、ICデータの読み取りと同時にカードの表裏券面のスキャニングを行うことで、住民基本台帳カード交付申請時に必要な保管用書類を作成できるため、業務負荷の軽減にもつながるという。

このシステムはすでに東京都杉並区役所、東京都府中市役所、東京都武蔵野市役所などに採用されているという。