PFUは、電子署名およびタイムスタンプを利用し、電子化した文書が改ざんされていないことを長期間にわたり証明可能なPAdES準拠の電子化文書を作成するための開発者向けライブラリ「PDF 長期署名ライブラリ V1.0」を発表し、販売を開始した。価格は2,625,000円。なお、出荷開始は2011年1月31日を予定している。

PAdESは、PDF準拠の長期署名フォーマット。PDF文書に電子署名とタイムスタンプを付加し、電子文書が改ざんされていないことを証明する。閲覧は、Adobe Readerで可能だ。タイムスタンプの保障期間は最長10年で、10年後タイムスタンプを再度付加することにより、さらに10年間延長できる。

長期署名のしくみ

ライブラリは、既存の文書管理システムに組み込むことを想定しており、基本的にVisual Studioから利用(C/C++、.NET)する。また、タイムスタンプはPFUが提供する「PFUタイムスタンプサービス」を利用することを前提としている。「PFUタイムスタンプサービス」には、プリペイド方式と定額制サービスがあり、プリペイド方式が1,000スタンプの10,500円から、定額サービスが1年間で2,520,000円から。

ライブラリ利用の概要

また、パッケージベンダーやSIer向けに、運用ノウハウを提供するプロフェッショナルサービスを用意。このサービスでは、説明会1回、メールによるQAサポート(3カ月)、専用Webによる技術・ノウハウ情報を提供する。価格は945,000円で、初回開発時は、このサービスを付加することが必須となっている。

「PDF 長期署名ライブラリ V1.0」の対応OSは、Windows XP/Vista/7およびWindows Server 2003/2003 R2/2008の日本語32bit版(今後、64bit版も対応する予定)。なお、Windows 7 StarterとWindows XP Home Editionは適用外となっている。