三洋電機は12月1日、太陽電池、二次電池、業務用機器に関する技術を融合した「スマートエネジーシステム」とノンフロン冷凍機システムを、コンビニエンスストアに向けて積極的に展開し、店舗におけるCO2排出量やランニングコストの削減に貢献していくと発表した。
同社は「ローソン京田辺山手西店(都府京田辺市山手西1-10-8)」に太陽電池・蓄電用リチウムイオン電池システム・業務用省エネ機器およびシステムを納入した。
同システムは太陽電池からの電力を蓄電と系統連系への両方に無駄なく効率的に使い分けることができる。ローソン京田辺山手西店には、太陽電池が210W(HIT太陽電池パネルモジュール48枚)、蓄電用リチウムイオン電池システムが6台(民生用の18650サイズ312本/1台)が納入された。
例えば、ピーク時の電力使用量を太陽光発電で補い、割安な深夜電力を蓄えた蓄電用リチウムイオン電池システムの昼間の放電などで商用電力をピークカットし、契約電力を低減しコスト削減につなげる。また、蓄電用リチウムイオン電池システムに蓄電した電力を非常時用電源として活用することも可能。
加えて、冷媒に自然冷媒(CO2冷媒)を採用した「冷蔵ショーケース用ノンフロン冷凍機システム」も納入されている。自然冷媒は現在冷蔵ショーケースの冷媒に使用されている代替フロンに比べ、地球温暖化係数が約1430分の1から3920分の1となっており、地球温暖化防止に貢献する。