Java、JCPメンバーとOracle見解の相違で離脱あり

Javaにどの仕様を取り込むかの検討を実施する組織がJCPだが、Sun MicrosystemsがOracleに買収されてから、JCPメンバー内においても人材流出が起っているようだ。JCP執行委員会のメンバーだったDoug Lea氏は委員会から離脱。今後はOpenJDKに注力していくことを表明している。

Doug Lea氏はJCPがOracleの提案する仕様を承認するだけの組織になりつつあると指摘し、今後はJCPを通じての革新的な取り組みは期待できないと表明。仕様を策定するわけではないものの、Linuxの成功例を見ればわかるようにソースコードありきで開発するOpenJDKの方が今後は発展が期待できるとして、OpenJDKへの注力を示している。

JCP執行委員会の新しいメンバーはOracle寄りの人物が多いと見る向きもあり、不信感を募らせている関係者がほかにもいるようだ。JCPはこれまでもベンダに依存しないより公平な組織になるように指摘されてきた。現状がJavaの関係者にとって良いか悪いかはわからないが、関係者の入れ替えが進んでいることは間違いなさそうだ。