日立製作所とパナソニックは9月24日、低炭素社会の実現に向けて、グローバル市場でのスマートコミュニティ関連事業において協力関係を構築することで合意したと発表した。

これにより、日立が強みを持つコミュニティエネルギーマネジメントシステム(以下、CEMS)の技術とパナソニックが強みを持つホームエネルギーマネジメントシステム(以下、HEMS)の実用化と普及を目指す。

スマートコミュニティの実現には、エネルギーの供給側から需要側までの全システムを連携させたうえで、地域内でのエネルギー需要の調整、機器・設備の監視、運用や付加価値サービスの提供、各家庭での効率的なエネルギーの管理が必要であり、これらを行うのがCEMSやHEMSである。

今回、CEMS技術とHEMS技術を基に、日立が環境技術・環境ソリューションの提供において協力している「中国・シンガポール天津エコシティ」(中国名 : 中新天津生態城)やその他のプロジェクトにおいて、両社はCEMSとHEMS間のインタフェースの国際標準化の共同研究開発を視野に入れたアクセス方式の共有化を行うとともに、CEMS/HEMS関連事業の市場情報の共有などを実施していく。