コクヨグループのコクヨファニチャーは8月19日、20代の男女若手社員500人に対して実施した「オフィス環境に関する意識調査」の結果を発表した。同調査では、「オフィス環境が働くモチベーションを左右するか」、「モチベーションを左右するアイテムは何か」などについて聞いている。

会社のオフィス環境に満足しているかどうかを問う質問では、「全く満足していない」人が9.4% 、「あまり満足していない」人が34.2% と、「満足していない」と感じている人が全体の43.6% に上った。また、40.2%の人が会社に個別に要望を伝えたいという結果が出ている。

また、「オフィス家具や備品は仕事に対するモチベーションを上げるのに重要」と感じている人は90%、「オフィス家具や備品よって業務効率が変わると思う」と感じている人は91.8% と、オフィス環境がモチベーションだけでなく業務効率に対しても影響があると多くの人が感じていることがわかった。

実際には、「オフィス環境によって仕事に対するモチベーションが上がったことがある」人が69%、「モチベーションが下がったことがある」人が82.6%という結果が出ており、オフィス環境のモチベーションに与える影響はマイナス要因のほうが大きいと指摘している。

働くモチベーションを左右するオフィス家具や備品はどれか?(複数回答) 資料:コクヨファニチャー

社内で格差を感じるオフィス家具や備品について聞いたところ、第1位は「オフィスチェアー」(42%)、第2位は「PC」(378%)、第3位「デスク」(34.6%)だった。「勤務先の会社のオフィスチェアーが役職によって異なる」と回答した割合は28.4%で、「一部異なる」の53%も含めると、全体で81.4%に上る。

社内で格差を感じるオフィス家具や備品はどれか?(複数回答) 資料:コクヨファニチャー

今回の調査で男女間の違いが明らかだったのは、「.モチベーションを左右するオフィス家具や備品」だった。男女共に順位は同じだが、その割合が大きく異なっていた。第1位の「PC」は男性が74%だったのに対し、女性は67.6%だった。第4位の「文具」は男性が28.4% 、女性が48.4%、第5位の「ロッカー」は男性が20%、女性が32.4%だった。

働くモチベーションを左右するオフィス家具や備品に関する回答の男女比 資料:コクヨファニチャー