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FreeBSD、NetBSD、OpenBSDなどBSD系オペレーティングシステムに関する国際カンファレンスが毎年世界中で開催されている。中でも開催規模や質の高さなどで、カナダで開催されるBSDCan、欧州で開催されるEuroBSDCon、日本で開催されるAsiaBSDConが代表的な存在。

毎年BSDCanが開催されるカナダのオタワ市

カナダで開催されるBSDCanは米国から参加しやすいという地理的条件もあって、毎年参加者も多く、イノベーティブな発表が行われることも多い。GoogleでGoogle Site Reliability Engineerを務めるKirk Russell氏がBSDCan through the years - Google Open Source Blogにおいて、BSDCanに参加することでBSD関連の最新技術を仕入れたり関係者と話をする機会を得ていることを紹介している。

Kirk Russell氏は特にこれまで参加したBSDCanのセッションから注目度の高いものをリストアップして紹介している。簡単なハイライトとして参考になる。紹介されている内容は次のとおり。

  • 2004年 BSDライセンスで開発されているパケットフィルタPF
  • 2005年 BSDライセンスで開発されているスパム遅延デーモンspamd
  • 2006年 FreeBSDカーネルデバッグ方法
  • 2007年 FreeBSD/ZFS
  • 2007年 OSSコミュニティとの付き合い方スキル
  • 2009年 NetBSDジャーナリングファイルシステムWAPBL
  • 2009年 NetBSDユーザランドファイルシステムフレームワークRUMP
  • 2010年 ジャーナルSoft-Updates

Kirk Russell氏は業務でも自宅でもBSD関連のソフトウェア技術を毎日活用しているとしており、BSDCanで仕入れた最新技術に関する知識は、業務や趣味での利用に役立てていると紹介している。なおGoogleはBSDCanのスポンサーのひとつ。Googleの従業員がBSDCanに参加して発表することもあるほか、Googleには*BSD関係のエンジニアも就職している。