コクヨファニチャーは8月3日、同社が実施した「オフィスのモチベーションアップに関する調査」の結果を発表した。

同調査は2010年7月23日~7月25日の期間で行われ、調査対象は「入社3年以内の社会人」(250人)と「課長以上の管理職」(250人)の計500人となっている。

今回の調査で世代をまたいで共通した結果となったのが「理想の社内風土」。入社3年以内の社会人と課長以上の管理職のいずれも、70%以上の人が「フラットな人間関係を意識した社内風土(個の尊重)」を理想としたことが判明。しかし現実の職場は「役職などを意識した規律重視の社内風土(集団の規律)」が幅を利かせている模様だ。

社内風土の理想と現実は? (コクヨファニチャー調べ)

理想の社内風土を求める理由を両者に質問(複数回答可)した結果では、「仕事を円滑に進めるため」(60.4%)、「コミュニケーション活性化のため」(50.6%)、「チームワークを発揮するため」(41.6%)、「職場のストレスを減らすため」(43.8%)といった項目が高い回答割合を見せている。

理想の社内風土を求める理由は? (コクヨファニチャー調べ)

社内風土に悪影響を与えている要素としては、「年功序列の意識が強い」(50.4%)、「若手の発言権がない」(48.6%)がとりわけ高い回答割合となっている。

社内風土に悪影響を与える要素は? (コクヨファニチャー調べ)

同調査では、大多数(93.4%)の人が、年代によって「社内風土」に関する意識にズレがあると感じているなど、「求めている理想は同じだが、そこにギャップがある」(同社)という結果が明らかとなった。

「社内風土」に対する意識には世代間でズレが…… (コクヨファニチャー調べ)

同社は今回の調査結果を受けて「理想の社内風土と現実のギャップ、社内風土はモチベーションと関係する」という見解を示しており、社内風土の改善には「年功序列」と「世代を超えたコミュニケーション」がポイントになると示唆している。

なお、同調査における「社内風土」は「働く場の空気感」を示している。