以前に、米Hewlett-Packard (HP)がWindows 7を搭載したタブレット製品の開発を中止し、代わりに同社が4月に買収した米PalmのwebOSを搭載したタブレットの開発を進めているという話題を紹介した。だがAll Things DigitalのDigital Dailyコーナーを執筆するJohn Paczkowski氏によれば、実はHPはwebOS、Windows 7、Androidの3種類のOSを搭載したタブレットの開発を進めていたが、そのうちの2つの計画を中断したことで結果としてwebOSが残ったという。
Paczkowski氏によれば、HPはもともとAndroidを搭載した「HP slate」の発売を2010年第4四半期に計画していたが、このプロジェクトは中断され、当該の製品が提供する見込みはないという。一方でHP会長兼CEOのMark Hurd氏を含め、同社幹部らがたびたび口にしているwebOS搭載タブレットの開発は順調に進んでおり、今年秋には市場投入される見込みのようだ。
今回の報道で明らかになったのは、HPが3種類のOSでそれぞれタブレット製品のリリースを計画していたこと、そしてwebOSに完全に注力していることが改めて判明したことだ。HPではプリンタへの採用をはじめ、webOSの適用分野を今後徐々に増やしていくことを表明しており、タブレットへのwebOS搭載はその試金石となる可能性が高い。