産業能率大学は6月11日、「2010年度新入社員の会社生活調査」の結果を発表。同調査において過去最高となる44.3%の新入社員が「管理職になりたい」という意向を示していることが判明した。

今回の調査結果では、将来の進路として「管理職志向」と回答した新入社員の割合が、1990年からの調査開始以来初めて「専門職志向」の割合を超えた。

「理想の年収」に関する加重平均は、過去最低とされた前年の731万円よりも低い723万円となっている。また、約2割(19.9%)が「給料が下がる可能性も考えられる」と回答していることも判明しており(前年比1.5ポイント増)、同大学では「経済不況が社会に出たばかりの新人にも影を落としている」という見解を示している。

今回の発表内容は2010年3月29日から4月9日までに、「新入社員研修セミナー」(産能マネジメントスクールが開催)参加企業151社の新入社員のうち、515人を対象に実施した調査結果をまとめたもの(有効回答数は505)。

「将来の進路としてどのような方向を望みますか?」に対する回答割合(資料: 産業能率大学)

「管理職志向」と「専門職志向」の推移(資料: 産業能率大学)