LLVM is a robust system, particularly well suited for developing new mid-level language-independent analyses and optimizations.

LLVMプロジェクトは27日(米国時間)、LLVMの最新版となるLLVM 2.7を公開した。LLVMはコンパイル時、リンク時、実行時、インストール後などのシーンで効率のいい最適化を提供するコンパイラインフラストラクチャ。LLVM ClangはLLVMフロントエンドのひとつでC、C++、Objective Cに対応。LLVMはAppleがサポートしているほか、FreeBSDプロジェクトがシステムコンパイラに採用しようと取り組みを進めるなど、GCCからLLVMへと移行するOSSプロジェクトも増えている。

ひとつ前のバージョンであるLLVM 2.6は約半年前にリリースされた。LLVM 2.7は新機能の追加と機能拡張が実施されたメジャーアップグレードバージョンという位置づけにある。さまざまな新機能と機能改善のほかに、いくつもの細かい改善が実施されている。またLLVM 2.7からはじめて飛竜をモチーフにした公式ロゴが登場している。

LLVM 2.7の主な特徴
ネイティブコード逆アセンブラAPIの導入(今のところx86に対応)。
新しいネイティブコードアセンブラ開発の大幅な進展。
メモリ使用効率のさらなる改善。
Clangのセルフホスティング成功。
ClangのC++サポートの向上。
より優れたコードを生成するように改善。
よりわかりやすいデバッグ情報の生成。
LLVM公式ロゴの採用。