NDソフトウェアとサイベースは、アプリケーション統合開発環境の最新版となる「PowerBuilder 11.5」を発表した。同ツールの日本語版はNDソフトウェアから5月31日より出荷開始される予定となっている。

最新版では、データアクセスや操作、表示ツールである「DataWindow」の機能が強化され、様々なグラフを3Dでレンダリング可能となっているほか、カラムに関してリッチテキストの編集スタイルがサポートされるようになった。また、新たにPNG形式のファイルにも対応し、Microsoft Office 2007 Excel形式での出力保存も可能となっている。

さらに、Microsoft SQL Server 2008やOracle Database 11g用のネイティブドライバが同梱されており、開発効率や生産性を向上させることができる。また、.NETへの対応も強化され、NET WinFormsやWebForms、.NETスマート・クライアント用の新しいアプリケーションを作成することも可能。.NET Frameworkのセキュリティ機構である「コードアクセスセキュリティ」やデジタル署名によるファイルの改ざん防止機能「Strong-Named アセンブリ」にも対応し、セキュアなアプリケーション開発を実現できる。

PowerBuilder 11.5の製品ラインナップと価格は以下の通り(価格はいずれも税別)。

製品名 価格
PowerBuilder Enterprise for Windows 53万円
PowerBuilder Desktop for Windows 5万2000円
InfoMaker for Windows 3万5000円

動作環境はWindows XP Professional(SP3)/XP Tablet PC Edition(SP3)、Windows Server 2003(SP2)、Windows Vista Business(SP1)[32/64bit]で、Windows Server 2008についてはランタイムとして配布可能となっている。