Git - Fast Version Control System

バージョン管理システムGitの最新版となるGit 1.7.0が公開された。リポジトリフォーマットは変更されていないが、これまで長らく議論されてきた変更が加えられており、操作コマンドやその振る舞いが変更されGit 1.6.6と後方互換性が失われている。主な変更点は次のとおり。

  • ブランチに対する"git push"はデフォルトでは動作しなくなる。同じように"git push $there :$killed"の振る舞いも変更となる
  • これまで2つ以上のメッセージとともにパッチシリーズを送信した場合"git send-email"はディープスレッドを作成したが、すべてのメッセージは最初のメッセージへのリプレーという形へ変更となる
  • "git status"はもはや"git commit --dry-run"としては機能しない
  • "git diff"におけるホワイトスペースの扱いが変更となり、diffそのもののセマンティックスに影響を及ぼすようになる

後方互換性のためにこれら機能を保持しつづけることよりも、これらが引き起こすことの方が問題になるということで、今回の変更へつながっている。詳しい変更内容はGit v1.7.0 Release Notesで説明されている。