東日本旅客鉄道(以下、JR東日本)は1月26日、同社が紀ノ國屋グループの株式を取得することについて合意したことを発表した。
JR東日本グループは、生活サービス事業の展開により2017年度までに運輸業以外の営業収益を全営業収益の4割程度までに引き上げることを目指している。その具体策として、首都圏を中心にエキナカ、駅ビルなどの開発を積極的に進めるとともに、地域の活性化に資する地方エリアにおける事業開発にも取り組んでいる。
一方、1910年に創業した紀ノ國屋グループは、1953年に日本で最初のスーパーマーケットを青山に開店した老舗スーパー。グループ全体で17店舗を構えており、高級スーパーとして知られている。
JR東日本は今回の買収により、紀ノ國屋グループの持つ生産者ネットワークや仕入れなど、流通事業における強みを、駅ビルなどの開発に活用していく。
株式取得の時期は4月1日が予定されている。