NTTレゾナントは1月21日、インターネットアンケートサービス「gooリサーチ」で社員規模が10名~299名の中小企業の経営層を対象に実施した「コスト削減と働くモチベーションに関する調査」の結果を発表した。
2008年9月以降に実施したコスト削減策を複数回答方式で聞いたところ、残業代削減が62.6%と最も多い回答となった。これに、交通費の削減(出張の抑制、タクシー代削除など、54.3%)、コピー費の削減(カラーコピーの禁止、出力自体の抑制など、53.8%)が続き、即効性が高く、すぐに実行できる対策が実施されていることが明らかになった。
こうしたコスト削減によって社員間で不満が出ていると感じている経営層は、44.8%と約半数に上る。実際に出ている不満としては、「現場を理解していない」(44.4%)、「働きにくくなった」(43.4%)、「業務を理解していない」(40.5%)などが挙げられた。
しかし、「対応策を実施しているか」という質問に対し、69.8%が「実施していない」と答えており、対応が遅れていることが明らかになった。
「今後も継続的にコスト削減を実施する」という問いに対し、「積極的に実施する」(24.3%)、「実施する」(65.0%)という回答が得られ、引き続きコスト削減を実施する意向を示した経営層が約9割を占めた。その際に最も懸念することとして、「社員のモチベーションが低下すること」(45.3%)という回答がトップだった。
また、「コスト削減が社員のモチベーションを下げる要因になっているか」という問いに対し、「大変思う」(8.6%)、「思う」(45.5%)と、過半数がコスト削減と社員社員のモチベーションの関係性を考えているという結果となった。