独SAPは1月14日(ドイツ時間)、2009年第4四半期(10月ー12月)および2009年通年の暫定業績報告書を発表した。同期、売上高は31億8000万ユーロ(約4176億1200万円)で前年同期比9%減少となったが、アナリストの予想値を上回った。

米国会計原則(GAAP)に基づく第4四半期の売上高は、指標となるソフトウェアおよびソフトウェア関連事業が前年同期比4%増の25億6000万ユーロ(約3364億2800万円)となった。ソフトウェア事業は11億1000万ユーロ(約1458億7300万円)で前年同期から16%減少し、総売上高も同9%減の31億8000万ユーロ(約4179億円)となった。

SAPによると、ソフトウェアおよびソフトウェア関連の売上高は2009年10月に前年同期比6~8%減と予想しており、これを上回ったとしている。各数値はアナリストの予測を上回ったが、SAPは人員削減を含むコスト削減対策を実施しており、収益改善はこの成果によるものと受け止められている。

ソフトウェアおよびソフトウェア関連事業の売り上げを地域別に見ると、アジア太平洋・日本で前年同期比6%増となったが、EMEA(欧州・中東・アフリカ)は同8%減、アメリカ地区は2%減となった。

通年では、ソフトウェアおよびソフトウェア関連事業は前年比3%減の81億9000万ユーロ(約1兆763億円)、ソフトウェア事業は同28%減の26億0000万ユーロ(約3416億8400万円)などとなり、総売上高は106億6000万ユーロ(約1兆4009億円)で前年比8%減となった。