今週のランキング集計結果は、1位から10位まで、各順位間の差がこれまでになく小さいものとなった。野球で言えば、2.5ゲーム差に6チームがひしめき合っている…みたいな状態である。とはいうものの、やはり1位と2位は3位以下にやや差をつけた格好で、ぎりぎりまで激しい首位争いとなった。

では、11月14日(土)から11月20日(金)の上位10記事ランキングを見ていきたい。

1位 OKI、USB挿入タイプのシンクライアントを利用したパンデミック対策を発表
2位 米Microsoft、Office / SharePoint Server / Visioなどの2010 β版を公開
3位 【レポート】アプリケーションが話すコラボレーションツールを発表-Dreamforce '09
4位 在宅勤務でありがちな10の失敗とその回避方法
5位 太陽光発電市場が3年ぶりに拡大、2015年には1兆円規模へ - 矢野経済研
6位 ソニー、事業の見直しによる経営体質強化策などを発表
7位 キヤノン、欧州プリンタ大手・蘭オセを約980億円で買収
8位 インターコム、印刷コスト削減ソフト「SuperPrint Utilities」を発表
9位 【コラム】エンタープライズ0.2 - 進化を邪魔する社長たち - 第38回 ブログを勧める業者の実力は・・・書き続ける徒労ブログ0.2
10位 ソフトバンク、クラウドサービス「ホワイトクラウド」を2010年2月より提供

デッドヒートの1位争いを制したのは、OKIのシンクライアント新製品記事。この記事、正直何が読者の心に響いたのか、実は今でもよくわからないのだが、タイトルを見直すと"USB" "シンクライアント" "パンデミック"といったキーワードがちりばめられていることに気がついた。リファラを調べてみると、どうも"シンクライアント"でGoogleからたどり着いた読者が最も多いようだ。今後要注目のキーワードとなるか!?

惜しくも2位で終わったのは、Microsoftのビジネスアプリケーション5製品のベータリリース。今度のOffice関連性製品は"2010"となり、ロゴも新しく変更された。Windows 7は順調な売り上げを記録しているようだが、はたしてOffice 2010も同様にうまく勝機に乗ることができるのか、正式リリースのときはぜひとも1位でお目見えしてほしいものだ。

今週は米サンフランシスコでSalesforceの年次イベント"Dreamforce"が開催された。経営チャンネルではDreamforce関連の記事を数本、すでに掲載しているが、いずれも注目度が高い。3位にランクインしたレポートは、同社CEOのMarc Benioff氏が基調講演で発表した新ソリューション「Salesforce Chatter」に関するもの。企業内ITにクラウド上でTwitterやFacebookといったコラボレーションツールを利用可能にするという。SaaSで大きな実績を挙げてきた同社だけに、新しいクラウドソリューションに寄せられる期待の高さがページビューにつながったようだ。

かなり高い頻度でベスト10にランクインする人気コラム「エンタープライズ0.2 - 進化を邪魔する社長たち」、人気の理由は、そこに登場する社長の姿 - パワーがあって、わがままいっぱい、IT音痴、etc… - があまりにも身近にいる誰かとそっくりだからだろう。まあ、たしかに社長、とくに中小企業の社長なんていう職業は、どこか常人の理解を超えているところがないと、このご時世には務まらないのかもしれない。

今週は、IT系ビジネスメディアらしく、エンタープライズソリューションに関する記事に人気が集まったようだ。とくに最近はクラウドについての読者の関心が高く、ベスト10にもたいてい1、2本ランクインする。今後もしばらくこの傾向はつづきそうだ。