今週のランキング集計結果は、1位から10位まで、各順位間の差がこれまでになく小さいものとなった。野球で言えば、2.5ゲーム差に6チームがひしめき合っている…みたいな状態である。とはいうものの、やはり1位と2位は3位以下にやや差をつけた格好で、ぎりぎりまで激しい首位争いとなった。
では、11月14日(土)から11月20日(金)の上位10記事ランキングを見ていきたい。
デッドヒートの1位争いを制したのは、OKIのシンクライアント新製品記事。この記事、正直何が読者の心に響いたのか、実は今でもよくわからないのだが、タイトルを見直すと"USB" "シンクライアント" "パンデミック"といったキーワードがちりばめられていることに気がついた。リファラを調べてみると、どうも"シンクライアント"でGoogleからたどり着いた読者が最も多いようだ。今後要注目のキーワードとなるか!?
惜しくも2位で終わったのは、Microsoftのビジネスアプリケーション5製品のベータリリース。今度のOffice関連性製品は"2010"となり、ロゴも新しく変更された。Windows 7は順調な売り上げを記録しているようだが、はたしてOffice 2010も同様にうまく勝機に乗ることができるのか、正式リリースのときはぜひとも1位でお目見えしてほしいものだ。
今週は米サンフランシスコでSalesforceの年次イベント"Dreamforce"が開催された。経営チャンネルではDreamforce関連の記事を数本、すでに掲載しているが、いずれも注目度が高い。3位にランクインしたレポートは、同社CEOのMarc Benioff氏が基調講演で発表した新ソリューション「Salesforce Chatter」に関するもの。企業内ITにクラウド上でTwitterやFacebookといったコラボレーションツールを利用可能にするという。SaaSで大きな実績を挙げてきた同社だけに、新しいクラウドソリューションに寄せられる期待の高さがページビューにつながったようだ。
かなり高い頻度でベスト10にランクインする人気コラム「エンタープライズ0.2 - 進化を邪魔する社長たち」、人気の理由は、そこに登場する社長の姿 - パワーがあって、わがままいっぱい、IT音痴、etc… - があまりにも身近にいる誰かとそっくりだからだろう。まあ、たしかに社長、とくに中小企業の社長なんていう職業は、どこか常人の理解を超えているところがないと、このご時世には務まらないのかもしれない。
今週は、IT系ビジネスメディアらしく、エンタープライズソリューションに関する記事に人気が集まったようだ。とくに最近はクラウドについての読者の関心が高く、ベスト10にもたいてい1、2本ランクインする。今後もしばらくこの傾向はつづきそうだ。