米IBMは10月6日(現地時間)、プライベートクラウド向けのストレージソリューション(ストレージクラウド)2種類を発表した。
今回発表されたストレージクラウドは、「IBM Smart Business Storage Cloud」「IBM Information Archive」の2つ。
これらのうち、IBM Smart Business Storage Cloudは、スケールアウト性に優れたクラスタモデルの下で低コストのコンポーネントを組み合わせて実現されるプライベートクラウドソリューション。同社のGeneral Parallel File SystemやXIV、BladeCenterといった技術が活用されている。数十億のファイルを処理でき、ペタバイトのデータを扱えるうえ、業界標準のファイルアクセスプロトコルを使っており、外部とのデータ連携も容易に行えるといった特長がある。
一方、IBM Information Archiveは、ストレージシステムからディスクやテープまで、メディアの種類を問わず社内に蓄積されたさまざまなデータにどからでもアクセスできるようにするソリューション。こちらもハードウェアとソフトウェアを組み合わせたもので、「コレクションベースアプローチ」と呼ばれる手法によりアーカイブデータへのアクセスも可能にしているという。データの管理をポリシーベースで自動的に行えるといった特長もある。
また、同社は併せて、クラウドコンピューティング向けのコンサルティングサービスも発表している。具体的には、クラウドコンピューティングを利用するユーザー企業向けの「IBM Strategy and Change Services for Cloud Adoption」、クラウドプロバイダー向けの「IBM Strategy and Change Services for Cloud Providers」、クラウド・アプリケーションのテスト環境構築を支援する「IBM Testing Services for Cloud」の3つ。前者2つはビジネスを意識したコンサルティングサービスで、3つ目のIBM Testing Services for Cloudは技術的な観点のコンサルティングサービスになる。