ヴイエムウェアは10月6日、ディザスタリカバリ製品の新版「VMware vCenter Site Recovery Manager 4」をリリースしたと発表した。

Site Recovery Manager 4は、同社の仮想環境管理製品群「VMware vCenter」に位置づけられるディザスタリカバリソフトウェア。仮想マシンやデータ等のバックアップに加え、リカバリプランの一元管理、テスト環境とリカバリプロセスの自動化などの機能を提供する。

新版では、同社が提供する仮想化製品群の最新版「VMware vSphere 4」をサポートしたほか、NFS(Network File System)ベースのストレージレプリケーションに対応、複数の本番サイトを単一の共有リカバリサイトで保護することができる「複数対1のフェイルオーバ機能」を搭載、といった強化が行われている。

なお、複数対1のフェイルオーバにおいて、Site Recovery Manager1台で対応できる最大のサイト数は15となっている。ヴイエムウェア ストラテジック アライアンスマネージャの名倉丈雄氏は、同機能について「最近では複数のサイトを連携させて1つのシステムとして動作させるケースが増えてきている。新版では、そのようなシステムも各サイトのステートや依存関係を維持したかたちで統合的にバックアップが可能」と述べ、特に大規模システムにおいて運用/管理作業の簡略化やコスト削減といった効果が期待できることを説明した。

vSphere ClientにおけるSite Recovery Manager 4の管理画面

販売はパートナーを通じて行われ、市場予想価格は1CPU当たり21万8000円。本日より出荷が開始される。