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Net Applicationsの報告によれば、FirefoxはIEに次いでWebブラウザシェアの2位を維持している。当初は頻繁なサイクルでのリリースを実施していたFirefoxだが、ユーザベースが増加するにつれてアップグレードの期間を延ばし、現在では1年半おきのメジャーリリースを計画している。エンタープライズユースやカッティングエッジではないユーザはそれほど頻繁なアップグレードを求めていないからだ。しかしほかのWebブラウザとの競争もありこの方針には変更が加えられたようだ。
Firefox/Roadmapによれば2009年10月にFirefox 3.6が、2010年3月にFirefox 3.7がリリースされ、2010年10月にFirefox 4がリリースされる。メジャーアップグレードは1年半という従来の方針は維持したまま、その間にマイナーアップグレードを挟み込む方針だ。実質的に半年置きにリリースされることになる。このリリース周期に変化がInfoWorld Mozilla picks up Firefox development pace with 'sprint' updatesにおいて伝えられている。
Firefoxの最近の開発方針に多くはGoogle Chromeとよく似ている。JavaScriptエンジンの高速化、タブUIのデザイン変更、タブやプラグインごとにプロセスを分離、半年ごとのリリース、どれもすでにChromeが実現している。ChromeのユーザベースはFirefoxと比べれば小さなものだが、成長の早さと開発の早さは目を見張るものがある。クロスプラットフォーム性が弱い、アドオンが充実していないなどFirefoxと比べると採用されない理由もあるが、実行速度の速さや先進性、成長性という意味で注目度が高い。