米Hewlett-Packardは9月17日(米国時間)、Netscapeの創業者 Marc Andreessen氏のボードメンバー(取締役)就任を発表した。HPは2007年9月にデータセンター管理ソリューションのOpswareを買収しているが、Andreessen氏はその創業者でもある。シリコンバレーきっての起業家とも知られる同氏のボードメンバー就任に、HP CEOのMark Hurd氏は「我が社にすばらしい価値をもたらすだろう」とコメントしている。

Andreessen氏は1971年生まれの38歳。WWW草創期、イリノイ大学の学生だった同氏は、Webブラウザ「NCSA Mosaic」のコードを書き上げたことで、一躍天才プログラマとして有名になる。その後、米SGIの創業者であるJames Clark氏と共同でNetscape Communicationsを設立、Nestcape Navigatorの開発で大成功を収めた。1998年にNetscape CommunicationsがAOLに買収されると、同氏もAOLにCTOとして移籍するが、翌年、退社している。

その後はOpswareのほか、ソーシャルネットワークのNing、ベンチャーキャピタルのAndreessen Horowitzなどを設立、シリコンバレー有数の起業家として名をはせる。また現在、eBayやFacebookの社外取締役も務めている。

HPのボードメンバーは同氏を含めて合計11人となり、うちHurd CEOを除く10人が社外取締役という構成になる。