日本ヒューレット・パッカード 執行役員 EDS事業統括 村上申次氏

日本ヒューレット・パッカードは8月4日、EDSジャパンとの統合を8月1日に完了したことを発表した。

今回の統合は、昨年行われた米HPによる米EDS買収を受けてのもの。買収総額は約139億ドルとされ、米国では昨年8月26日に統合作業が完了していた。

EDSは、コンサルティングからシステム設計/構築、運用サービスまで、総合的なITサービスを提供する企業。また、ITアウトソーシングという概念を早期から提唱しており、米国では「ITアウトソーシングのパイオニア」(日本ヒューレット・パッカード 執行役員 EDS事業統括 村上申次氏)として知られているという。

EDSの概要と、マーケットーでの統合後のポジション

同社の中心的なサービスは、ITインフラのアウトソーシングサービス「インフラストラクチャアウトソーシング」、メインフレーム資産のモダナイゼーションをはじめ、ビジネス価値の高いアプリケーションを開発する「アプリケーションサービス」、ビジネスプロセスの設計/運用をまるごと請け負う「ビジネスプロセスアウトソーシングサービス」の3種類。これらを「消費財/小売」、「エネルギー」、「医療/医薬」、「金融」、「運輸」、「通信/メディア」、「製造/自動車」、「政府/公共」の8つのインダストリーに対して提供している。

EDSのサービスポートフォリオ

今回の買収完了に伴い、日本HPでは、EDS事業統括という部門を新設。ESDジャパンの人員をそこに配置し、ITサービス事業の強化を図っていく。

統合に伴い、EDS事業統括を新設