いい加減、100年に一度の不況という言葉も聞き飽きた感じがするが、相変わらず多くの企業にとってきびしい経済状態が続いている。企業が青息吐息なら、そこで働く人びとの収入も当然締め付けられることになるわけで、ボーナス減、残業代減、出張手当減…など、今までもらえていたものがもらえなくなるという状態は、かなりつらい。「入り」が減っても「出」はなかなか減らないのもの。なんとか以前の「入り」に近づけるべく、こっそりと副業に励んでいる方も多いのではないだろうか。

そんな事情は世界不況の発信源となった米国でも同じのようで、日本人のように残業を強制されることも少ない彼らは、就業後、あるいは休日に、さまざまなビジネスに励んでいる。大手オンライン求人サイトのCareerBuilder.comが5月から6月にかけて18歳以上4,478人を対象に行った調査によれば、労働者の10人に1人はsecond job(副業)にいそしんでいるとか。内容を見てみると、首を傾げざるを得ないものもいくつかあるが、できるだけ労力をかけないようにしているものもあれば、ある程度の経験や専門知識がないと無理なものなど、さまざまだ。以下、回答内容をいくつかを紹介しよう。

  • 自宅の玄関で、ポータブルガスバーナーを使って焼いたナマズ(catfish)を販売
  • 『スター・ウォーズ』のコスチュームを製作/販売
  • 売血(血小板献血)
  • ゴシップライターのデータマン
  • ゲームショウで賞金稼ぎ
  • タレントコンペに出場、チェーンソーを使ってジャグリング
  • 美術学校でモデル
  • タロットカードの占い師
  • 大学生のために授業のノートを取ってあげる
  • オフィスで同僚の散髪
  • 映画のエキストラ
  • 包帯の製品テストに参加
  • ポーカー大会に出場
  • 大学が行っているリサーチ/研究に参加