KDEコミュニティは7月1日(現地時間)、UNIX系OS向け統合デスクトップ環境の最新プレビュー版「KDE 4.3 RC1」をリリースしたことを発表した。

KDE 4.3 RC1では、これまでのベータ版と比較すると、新たなデスクトップテーマ「Air」が搭載されるなどの変更が加えられている。Airは、KDE 4.2で追加された壁紙「Air」と一緒に考案されたテーマで、同壁紙と同様のコンセプトで作成されており、KDE 4リリース時に搭載された「Oxygen」よりも"lighter"だという。KDE 4.3のデフォルトテーマとして採用される予定だが、Oxygenも引き続きオプションとして提供される。

KDE 4.3 RC1の画面(KDEのWebサイトより)。同画面の壁紙がKDE 4.2で追加された「Air」

KDE 4.2からの主な変更点としては、以下のようなものが挙げられる(詳細は、 KDE 4.3 RC1のリリース参照)。

  • プロセスの権限制御を行える開発ツールキット「PolicyKit」を統合
  • Geolocationサービス(地理情報を活用したサービス)を統合
  • 新たなWindowアニメーションエフェクトを提供
  • CUIのアプリケーションランチャー「KRunner」にヘルプ機能を搭載
  • デスクトップシェル「Plasma」のアドオンを多数追加

KDE 4.3は今月末のリリースが予定されており、今後はベータ版で挙げられた問題の解決に力が注がれる。KDE 4.3 RC1はこちらからダウンロードできる(KDE 4.2.95 という名称で公開されている)。