中国が同国内で販売されるすべてのPCに指定のフィルタリングソフトのインストール義務づけを計画していることが以前に話題となったが、そのフィルタリングソフトにプログラムの盗用疑惑が持ち上がっている。米Wall Street Journal紙(オンライン版)が6月13日(現地時間)付の記事で報じている。
この問題を報告したのは米カリフォルニア州サンタバーバラに拠点を置くSolid Oak Softwareで、フィルタリングソフトでは著名な「CYBERsitter」の開発で知られている。中国がフィルタリングソフト導入義務づけを発表した後、当該ソフトウェアの調査を行っていた米ミシガン大学(University of Michigan)の研究者らが、CyberSitterで使用されているブラックリスト処理に関するコンポーネント等の存在を発見したという。Solid Oak Softwareでは現在、PCメーカーらにソフトウェアの導入を止めるよう働きかけているという。
一方で、問題となったソフトウェア「Green Dam-Youth Escort」を開発した中国メーカーのJinhui Computer System Engineeringでは、プログラム盗用を否定するとともに「不可能な話だ」とコメントしている。