KDDIは6月4日、データセンター向けにスペースやラックを貸し出す「ラックコロケーションサービス」と、ユーザーのICT基盤の監視、障害時の対応などを行う「アドバンスドデータセンターサービス」を提供する「TELEHOUSE 東京 飯田橋」を7月1日に開設すると発表した。

また2008年11月に開設した「TELEHOUSE 東京 目白坂」で、アドバンスドデータセンターサービスを6月8日から提供開始する。

今回の拠点拡張には、東京都心部では地理的な利便性から旺盛なデータセンタ需要がある一方、サーバの高性能化・高密度化に伴う消費電力の増加に対応する電力供給や、サーバ数・ラック数の増大に対応する拡張性などを備えたデータセンタの供給が不足している状況がある。

ラックコロケーション(ラック貸し)。同社のカタログより

オープンコロケーション(スペース貸し)。同社のカタログより

同社にとって東京23区で9番目にあたるTELEHOUSE 東京 飯田橋の開設により、都心部におけるデータセンタサービス提供は合計で1,000ラック規模となる。なお、TELEHOUSEは全国で20拠点になったという。

KDDIの国内「TELEHOUSE」主要拠点

同社は今後も、企業のデータセントリック(情報資産の集約)ニーズに対応するネットワークサービス「KDDI Wide Area Virtual Switch」を提供するとともに、データセンタサービス拠点の拡張に努めていくとしている。