OKIデータは26日、欧州地域向けカラーLEDプリンタとドットインパクトプリンタのSCM(サプライチェーンマネージメント)改革を実施し、生産拠点から倉庫への納期を10日間短縮したと発表した。これにより、2009年度は2007年度比で年間110トンのCO2排出量と1億2,000万円の物流コストの削減を計画しているという。

同社は、欧州地域での全販売数の約3割にあたるカスタマイズ要求の少ないドットインパクトプリンタとカラーLEDプリンタの一部に関し、これまでスコットランド工場で行っていた各機種別カスタマイズ業務を、本体生産を行っているタイ工場の生産ラインに吸収。スコットランド工場を経ずに直接オランダ商品倉庫に輸送する体制を構築したほか、作業スペースをオランダの商品倉庫内に確保し、マニュアルや付属品など各国向けの仕様で個別梱包を行う業務などを取り込んだという。これらの結果、英国内の輸送が不要になるとともに、タイ工場からオランダ商品倉庫までの納期を10日間短縮したとのこと。

作業スペースをオランダの商品倉庫内に確保し、各国向けの仕様で梱包を行う

このほか、英国内の2カ所の外部倉庫をスコットランド工場近隣の1カ所にまとめることにより、倉庫費用を含む物流コスト削減を達成。同社は今後も、ほかの地域や商品に関しても物流改革を促進するなどして、環境負荷の低減や納期・コストの削減を図っていくとしている。