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RIA開発にあたってFlash技術はすでに一定の成功を収めている。デプロイ率も高く、実質的にデファクトスタンダートといえる状況だ。しかしほかに代替技術が存在しないわけではない。Flash技術と直接競合することになる技術のひとつがMicrosoftのSilverlight。開発の歴史からFlashに慣れたWebデザイナやWeb開発者が多いが、Flashにはない機能をSilverlightが提供していることもあり、実装側から見た場合、Silverlightにも魅力がある。

結局のところ、実装する側から見れば、やりたいことに対してどちらのプロダクトが適しているかという評価が採用につながる。そこでMuhammad Usama Alam氏がSmashing Magazineに公開したFlash vs. Silverlight: What Suits Your Needs Best?に注目したい。FlashとSilverlightの技術的な違いに注目して、どちらが優れているかをまとめている。最終的にまとめられている機能的な面からみた優劣は次のとおり。

機能 Flash Silverlight
アニメーション
ファイルサイズ
スクリプティング
ビデオ/オーディオ
サウンド処理
アクセサビリティ
プラットフォーム互換性
テキスト表現/SEO
画像フォーマット対応状況
ソケットプログラミング
Webcamプログラミング
デプロイメント
Windowsアプリケーション
メディアストリーミング

Muhammad Usama Alam氏はまとめの中で、RIA開発においては必要に応じて適切な技術を選択することが重要だと述べつつも、LinuxやSolarisを採用しているユーザも対象にしているならFlashを選ぶ必要があることや、検索エンジンでインデックスされて欲しいならSilverlightが適していることなどを指摘している。

記事に寄せられているコメントにはFlashがほとんどのシェアを占めているのに対してSilverlightは10 - 30%ほどであること、最新のFlashには3Dレンダリング機能があるがSilverlightにはないこと、Silverlightのフォーマットはプロプライエタリであること、SilverlightにはOSS実装としてMoonlightがあること、といった指摘もある。コメントで指摘されている内容も検討資料として興味深く、本文と合わせてチェックしておきたい。