インターネットイニシアティブ(IIJ)は3日、インターネット接続回線から社内LANへのリモートアクセスを可能にする『IIJダイレクトアクセス』を3月下旬より提供すると発表した。既存のインターネット回線を利用でき、低コストで高セキュリティのリモートアクセス環境を構築できるとしている。
IIJダイレクトアクセスは、同社が提供する社内LANへのアクセスを認証・制御する「IDゲートウェイ」と、「IIJモバイル」(同社提供のMVNO方式モバイル通信)などのモバイル接続サービスを組み合わせた閉域接続型リモートアクセスソリューション。社内ネットワークに設置したIDゲートウェイから、外部からのアクセスを求めるモバイル端末に対してプライベートIPアドレスを割り振り、社内各種機能を利用できるようにする。端末のアクセス制御は、IDゲートウェイ側で詳細に設定することが可能。ユーザーグループごとの設定やMACアドレス認証により、未登録端末からの不正アクセスも防止できる。
対応するモバイル回線は、IIJモバイルサービス/タイプE、タイプD(2009年上半期対応予定)のほか、ウィルコム回線(4月予定)や他のダイヤルアップ回線に対応する予定。IIJダイレクトアクセスでは既存のインターネット回線も利用でき、「IP-VPNなどを利用した従来の閉域型リモートアクセスサービスに比べて、50%以上のコスト削減効果が見込める」(同社)としている。