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DragonFly BSDのプロジェクトリーダーであるMatthew Dillon氏は2月17日、「DragonFly BSD 2.2」のリリースを発表した。DragonFly BSDはFreeBSD 4.8から分岐したBSD系オペレーティングシステム。前バージョンの2.0ではじめて同梱されたHAMMERファイルシステムは、今回の2.2において「製品レベルの一歩手前」の状態になったという。また、インストールメディアとして、CDイメージだけでなく、DVDイメージも提供される。
DragonFly BSD 2.2の最大の注目点は、Dillon氏自らが開発するファイルシステム「HAMMER Filesystem」の出来だと言われていたが、同氏は「(2.0リリース以来)さまざまなバグフィクスや改良を通して、製品レベルに近いところまで達したといえる」とコメントしており、/boot用にUFSパーティションを切らずにHAMMERのみでブートすることすらも可能になったという(ただし、その方法は"あまり推奨しない"とのこと)。ブートローダーにもHAMMER読み込みサポートが追加されている。
その他の改良点/変更点としては
- 7,300を超えるプリビルトpkgsrcパッケージを収録
- 初めてAMD64をサポート
- インストールメディアとしてDVD ISOを提供(X環境がフルで利用可能)
- RFC 3542(IPv6用ソケットプログラミングAPI)のサポート
- ループバックインタフェースにハードウェアチェックサムサポートを追加
- ACPIサポートの強化(レノボ/ASUS対応、acpi_video(4)追加など)
などが挙げられる。
インストールイメージは、DVD、CD、USB(512MB以下)が用意されており、DragonFly BSDのサイトや各ミラーサイトからダウンロードできる。