Javeline Platform

執筆現在ではAjax.orgはまだ公開されていないが、次期メジャーリリースとなるJaveline PlatForm 1.0がどうやら新しい世代を迎えるようだ。Ajax.orgは現在開発が進められている最新のJaveline PlatForm 1.0のショーケースとして構築されたもの。Javeline PlatFormはJavaScriptで開発されたRIAアプリケーション開発向けスタック。LGPLで提供されているほか、サポートやソースコードのクローズ化が必要な場合向けの商用ライセンスも用意されている。

Introducing HTML5 features… now! (Part one)においてJaveline PlatFormの開発者であるMike氏が新しいJaveline PlatFormの機能を紹介している。簡単にまとめると、HTML5で実現されるとみられる機能を一足先にJavaScriptで開発したというものだ。

HTML5では動画を再生するためのvideo要素、オーディオを再生するためのaudio要素、ローカルストレージ機能、ドメイン間をまたがるリクエスト機能、アンドゥ/リドゥ機能などがある。これら機能はRIAのレベルを引き上げることになるが、使えるようになるのはだいぶ先になる可能性がある。まずHTML5が正式規約になるまでの時間があり、そしてHTML5の機能を実装したブラウザのシェアが影響力のある範囲まで伸びなければならない。HTML5の魅力的な機能の恩恵をうけられるのはだいぶ先の話になる。

Introducing HTML5 features… now! (Part one)では新しいJaveline PlatFormで実現されたaudio要素やvideo要素の機能が紹介されている。HTML5に対応したブラウザが主要なシェアを占めるまではこうしたスタックを併用する方法は実現的な取り組みだ。Javeline PlatForm 1.0の登場にはまだ時間がかかるようだが、説明されている内容が実現されるとすればかなり期待できる内容に仕上がっていることになる。Javeline PlatForm 1.0の登場に注目しておきたい。