OKIデータはこのほど、アルゼンチン共和国に同社の事業拠点を初めて設立し、11月3日より業務を開始したことを発表した。BRIC'sとVISTAを中心とする新興国市場への事業展開の強化を図るという。

新たに設立されたアルゼンチン事務所

業務開始の記念行事の模様

同社の中南米における事業拠点開設は1997年のブラジル、メキシコに続く3カ所目。同社は1995年よりアルゼンチン市場におけるプリンタ販売を開始しており、金融機関や政府機関を中心に高い信頼性と商品の頑丈さ、使い勝手のよさなどで多くの納入実績をおさめているという。同拠点を設立して現地のマーケティングやコンサル活動を強化することにより、チャネルサポートおよびCS向上策を展開し、2010年度には2007年度の2倍にあたる売上高10億円を目指すとしている。

同社によると、アルゼンチンのビジネスプリンタ・複合機市場(インクジェットを除く)の2007年市場規模は22万台、売上高8,094万ドル。2004年から2007年の4年間に台数では2.6倍、金額にして1.8倍と急成長をみせている中南米市場第3位の大型市場だという。今後も市場は成長を続けると見込まれており、2010年度には2007年度と比較して、モノクロページプリンタは27%増の21万台に、ビジネスプリンタ・複合機全体では36%増の29万台の売上が予測されている。