情報処理推進機構(IPA)は9日、「ソフトウェア・プロダクト・オブ・ザ・イヤー 2008」の受賞ソフトウェア製品を発表した。

ソフトウェア・プロダクト・オブ・ザ・イヤーは、ソフトウェアの開発意欲を高め、良質なソフトウェア製品の供給の充実、および市場の拡大を促進することを目的として、1989年に創設された制度。2008年で20回目を迎える。

ソフトウェア・プロダクト・オブ・ザ・イヤー 2008では、54製品の応募の中から7製品を「プロダクト・オブ・ザ・イヤー」とするとともに、うち1製品をグランプリと決定した。また、10月28日に東京・明治記念館にて開催される情報処理推進機構主催イベント「IPA Forum 2008」の中で授賞式が行われる。

ソフトウェア・プロダクト・オブ・ザ・イヤー 2008グランプリに選ばれたのは、安心・安全分野で応募されたハイパーテックの「Crack Proof」。Windowsアプリケーションを違法コピーや解析・改ざん行為から効果的に保護するソフトウェアで、違法コピー防止だけでなく、プログラムの静的解析や実行時の動作解析によるクラッキング防止も可能となっている。情報処理推進機構では、この種の目的に適合したソフトウェアがほかに存在しないことと世界的に見てその性能が最高水準にあると認められることをグランプリ選定理由に挙げている。

ソフトウェア・プロダクト・オブ・ザ・イヤー 2008に選ばれたのは、産業・企業・行政分野に応募された、ワークスアプリケーションズの大企業向け経理・会計パッケージ「COMPANY Financial Management」、ビジネスオンラインの中小企業会計業務向けASP/SaaS型会計ソフト「ネット de 会計」、家庭・個人分野に応募されたアドバンスト・メディアの携帯電話向け音声認識技術「音声入力メール」、安心・安全分野に応募されたEugridの情報漏洩防止ソフトウェア「Eugrid SecureClient」、ナレッジクリエーションのWebAPIによる合成音声システム「Web合成音声配信システムvds(ボイス・デリバリ・システム)」、システム・基盤分野に応募されたユニバーサル・シェル・プログラミング研究所のユニケージ開発手法/コマンドセット「ユニケージ開発手法および同開発コマンドセット」の6製品。