独SAPは16日(現地時間)、顧客サポートラインを「SAP Enterprise Support」に統一する方針を発表した。既存サポートを利用する顧客は段階的にEnterprise Supportに移行となり、2009年より一本化する計画だ。

Enterprise SupportはSAPが今年5月に正式発表したサポート製品。24時間365日のサービスレベル保証、継続的な品質確認、「SAP ERP」強化パッケージ/サポートパッケージの導入/実装サポートなどが含まれる。ミッションクリティカルなビジネスプロセスや異機種混合環境向けとしている。

現在、「SAP Standard Support」と「SAP Premium Support」を利用する顧客は今後、段階的に同サービスへ移行することになる。移行プロセスとしては、7月より追加コストなしでEnterprise Supportを利用可能とし、2009年1月1日以降は全顧客がEnterprise Supportに切り替わることになるという。Enterprise Supportの価格はライセンス費用の22%となるが、2009年から2012年までは段階的に上げていくという。たとえば、ライセンス費用の17%を支払っているStandard Supportの顧客の場合、2009年は18.3%になるという。

SAPによると、早期導入顧客を含め、すでに350社が同サービスに移行しているという。